赤羽院浅川です。
前回更新からあっという間に日々過ぎ去り、もう8月ですね。
酷暑と表現される暑い日が続いています。熱中症気を付けましょう!
さて・・・
前回最後にちょっとだけ登場した、赤羽NEW猫。
今回はこちらをご紹介。
彼女が当院に来た時、まさに死にかけている状態でした。。。。
捕獲機の中でぐったりして、全く動かないということで連れてこられました。
「ほぼノラ猫」なので、警戒心あるはずが、触っても全く動きません。
体はとても冷たく、命の危機に瀕していました。
こういった時、我々動物病院としてはとても難しい選択をする・あるいはしてもらうことが必要となります。
ノラ猫など、治療にかかる費用の負担やその後の生活を確保できない可能性がある場合、どこまでのことをするかを考えなくてはなりません。
出来る限りのことをする、最低限のことを実施する、何もせず見守る、あるいは安楽死。
綺麗ごとや理想論では、解決のできないケースは多々あります。
彼女は最低限の救命処置で命をつなぐことが出来ました。
名前の おひや は、このとき超低体温で冷たかったところからきています(笑
おひやにいったい何が起きていたのか?
のちの検査で、胸の背骨がずれているのが確認できました。
捕獲機に入る前は元気だった様子を確認しているため、捕獲機内で大暴れの結果なってしまった事故でした。
生きる力の強かったおひや。
ただ、いわゆる半身不随になってしまい、首から下が全く動かず、ウンチおしっこも自力ではできない体になってしまいました。
ここでも再び選択を迫られます。
完全介護が必要なノラ猫
改善の見込みは非常に少ない
色々な考えがあるかと思います。
今回我々は、連れてこられた方の強い希望で、病院での介護を開始しました。
ごはんと排尿便の介助。合わせて体を動かすリハビリの日々。

この写真は、そんな日々の一枚
こと猫において、これは戻らないだろうと思われた状態でも、少しずつ失われた機能を取り戻すことがあります。
おひやも少しずつですが、手が動き・足が動き・体を起こし・歩きはじめ・・・
今自分で歩き、おしっこうんちも自力で出来るまでに回復しています!

たどたどしい歩みながら

一歩ずつ確実に

どこへ行くんだおひや
生きる上で必要なことを、すべて自力で出来るまでに回復したおひや。
猫の生きる力を改めて感じています。
最後にちょっとだけりゅう君

時間があると、
皆自由気ままに。。。